元・高校英語教師のつぶやき
高校の英語教師をしていたことがある。
教師免許がないので、ALT(外国人教師)待遇。そのおかげで、自分でシラバスを作成できた。今の高校生に考えて欲しいこと、受験との兼ね合い・・1学期は環境問題、2学期は人権、3学期は英検の問題からリベラルアーツとして文化、社会、化学、医療などをとりあげた。要は英語の力をつけながら、考える力と表現力(書く・話す)力を養うこと。
授業のはじめは、姿勢を正して(丹田から声を出すため)、音読から。声は自信のバロメーターでもある。教え始めてしばらくすると、「授業しますよ」と言うと、教室中から椅子がガタガタなるようになった。姿勢を正して、音読に入る習慣ができているから。心の中で思わず苦笑。
国際科なので、帰国子女が多く、生徒たちの英語力がばらばらだった。下手すれば、日本語力も英語力も中途半端。英語で授業をするはずが、日本語も入れないとついていけない。
放課後は、希望者をクラスに集め、英検の級別に文法と問題のプリントを作成し、生徒ひとりひとりの英語力に合わせてやってもらった。
今でも時々卒業生たちが会いに来てくれる。そのうちのひとりが、「テレビなんかで環境問題をやっていると、先生とやったことを思いだして、家族に解説するんですよ」って笑っていた。
生徒によく言ったものだ。英語ができればね、人生が変わるんだよ。(私もそうだった。)
受験にも役立つけど、残りの人生にもずっと役立つから。だからほら、勉強しよう。そう言って、よく生徒にはっぱをかけていたものだ。嘘ではないと思う・・・たぶん。
Harumi 「自分日記」より