棒読みはムダ!

喉元まで出掛かっている単語が出てこないことってありますよね。ずっと考えていたら出てくることもありますが、実際の人との会話はその瞬間 (長くても5秒程度かな?) に単語が出てこないと相手をかなり待たせることになってしまいますから、そういった場合はその単語を使うのは諦めるしかないという結果になってしまうと思います。でも考えても考えても出てこなかった単語であっても、状況によってすっと出てくる場合もあると思います。

例えば私、先程 Forensic science というフレーズを使いたかったのですが、その forensic (法医学の) という単語が私出てきませんでした。「あ~ここまで (喉元) まで出掛かってるのに~」と思っていたのですが出てこず、その後しばらくしてドラマでも見ようと思って法廷ドラマの音楽が流れてオープニングのシーンが流れた瞬間「あっ、forensicだ!」とスーッと思い出したのです。ちなみにそのドラマでは forensic という単語がよく使われます。私はよく度忘れするので、こういったことは日常茶飯事です。

多分私だけではないと思うのですが、実際にその単語がよく出てくる状況にいる場合、またその単語をよく使う人と一緒にいたり、こちらがすごく感情移入できる状態にある場合、結構単語はスラスラと歌のよ うに出てくるものですよね。多分「ある匂いを嗅いである特定の状況を思い出す」のような、以前の経験がその状況で使われる単語やフレーズを呼び覚ますよう な何か脳のメカニズムがあるのだと思いますが、この非常に好ましい状況は棒読みしていてはなかなか起こらない現象だと思います。棒読みはその状況での感情 や匂い・音などの要素を全く伴わないので、後に同じ状況に自分がいてもそこで学んだ単語やフレーズを脳内で呼び起こすことができないのでしょう。

テキストなどの会話文を読んで練習する際はできるだけ感情移入をして、その状況 (感情・光景・音・匂いなど) を頭に思い浮かべながら練習することで脳にまるで自分がその状況にいるような、自分がまるでそれを実際に経験しているような錯覚をさせ、そしてそういう状況ではこういった単語やフレーズを使うのだということを無意識に覚えさせるということがとても重要です。単語やフレーズなどを暗記するよりも (そうやって覚えても結局忘れてしまいますからね)、出来るだけ気持ちを込めて、自分がその場にいるような気持ちで読んでみましょう。そうやって感情移入 をして読んでいると実際にそういう状況に出くわした時、先程の私の例のようにがんばって思い出そうとしなくてもフレーズが口から出てくるという事が起こると思います。

Eiko

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