「昨日友達と新宿に買い物に行ったの。そしたら友達がさ~」
昨日友達と買い物に行った話を、その友達の事を知らない人にしているとして、日本語だったらこんな感じで話しても別に違和感はないですよね。この後例えば 「友達がお財布落としちゃってさ~」 とか 「友達が元彼にばったり会っちゃってさ~」 とか、その後に続く文章の主語も 「友達」 という単語がよく使われます。例えば登場人物が自分以外に2人いたとしてもこんな感じで話したりします。
「昨日友達2人と私と3人で新宿行ったのね。1人の子はヨガのインストラクターやってて、もう1人は看護士さんなんだけど、先週がインストラクターの子の誕生日だったから私と看護士さんの子とで何か買ってあげようと思って3人で行ったの。そしたらさ~」
もちろんこのインストラクターさんと看護士さんをどちらも知っている人に対しては両者ともきちんと名前を使って話に登場させるでしょうが、どちらも知らない人に対してこの話をする場合名前を出さずに話を進めることが日本語を話す人は多々あると思います。多分皆さん無意識だと思うのですがこれって結構不思議ですよね。だって名前を出した方が明らかに話がシンプルになるのに、なぜわざわざ 「インストラクターの子」 だとか 「看護士さんの子」 なんて言うのでしょうか。
まぁ元々日本では身近な人であっても話の中では名前よりも 「先生が」 とか 「先輩が」 といった肩書きや関係を表す呼び方の方が多いですから、そこから来ているのかなと思いますが、この話を英語でするとなるとそうはいきません。もしこの友達2人のことを the instructor と the nurse などと呼んで話を進めたら、聞いている人は 「なんで友達の事をそんなに堅苦しい呼び方をしているんだろう」 とものすご~く不思議がられるでしょう。では英語の場合はどうするかと言うとやはり名前を1度出して、その後は必要に応じて名前を使うのが普通かなと思います。例えばこんな感じ。
“Two of my friends, Tomoko and Aki, and I went to Shinjuku yesterday. It was Tomoko’s birthday last week, so Aki and I wanted to get something for her. So we decided to go shopping together. “
これで誕生日の子の名前が Tomoko、もう1人の友達が Aki だと聞いている人も分かったので、その後の話も進めやすいですね。また一番最初の例のように自分以外の登場人物が友達1人の場合でも先に名前を出しておくと、後から my friend、my friend と繰り返さずに済みます。英語の場合は登場人物が自分とはそれほど親しくない人、例えば自分とはあまり親しくないご近所さんだとか、歯医者さんだとか、スーパーの店員さんだとかであればその肩書きを話の中で使いますが、ご近所さんであれ、歯医者さんであれ、店員さんであれ、自分と親しければ結構話の中でも名前で呼んだりします。もちろんこれは文化的な違いであり、どちらが正しいとかそういう訳では全くありませんが、英語を話している時はこういう所から 「英語っぽくしていく」 というのも大切かなと思います。やっぱりいかにも日本人が英語を話してるという感じで英語を喋るよりも、少しでも 「英語っぽい」 方が気分も乗るってもんじゃないでしょうか。
Eiko