“Have a good OOO!” という言い方、いろいろありますよね。Have a good day, Have a good afternoon, Have a good evening, night, weekend, trip, etc. これらと並び “Have a good one!” という言い方、聞いたことありませんか?初めて聞いたらきっと「one って何だ?」と思いますよね。さあこの one って一体何でしょう?
One という単語にはもちろん数字の「1」という意味がありますが、ここでの one は単数ではありますが、別に「1」という意味ではありません。この one という単語には数字の1以外にも名詞の反復を避けるために使われる場合があります。例えばこんな感じです。
A: Which sweater do you like? (どのセーターが好き?)
B: I like the blue one. (青いのが好きだな。)
Aさんがどのセーターが好きかと聞き、Bさんは青いセーターが好きと答えています。Aさんの問いの対してきちんと「青いセーターが好きです」と答えてもいいのですが、日本語で考えたとしてもこの場合にわざわざ「セーター」と再度繰り返す人はあまりいないと思います。大体皆さん「青いの」という答え方をするはずです。なぜならわざわざ「青いセーター」と答えなくてもAさんもBさんもセーターの話をしているのが分かっているからです。上の例の場合だと「セーター」という単語を繰り返さないで済むように使われている、日本語で言うと「(青い)の」にあたる単語が one です。このように one という単語は加算名詞の繰り返しを避けるために使われる事がよくあります。ちなみに対象の名詞が複数だった場合は one に複数を表す s が付き、ones となります。以下のような感じです。
I love watermelons, but I don’t like the yellow ones. (スイカは好きだけど、黄色いのは好きじゃない。)
では Have a good one の one とはどのような意味なのでしょうか?最初にも書きましたが、Have a good の後に来ることができる単語は結構色々あります。午前中にこのフレーズを誰かに言うのであれば Have a good day (良い1日を) ですし、それが午後であれば Have a good afternoon (良い午後を)、夕方や夜に言うのであればHave a good evening/night なんて言います。また相手にあまり会わないのであれば、Have a good week なんかも言えますし、週の終わりのであれば Have a good weekend もよく言います。この様に Have a good OOO のバラエティーは結構色々あり、ここからとっさに1つ選ぶのは面倒と言えば面倒なわけです。そこでいつでも対応できるフレーズとして one を使い、「one に何が入るかは、この場合に適当なものって事で察してよ」という感じで使われているわけです。ですから one を使うと時間などを気にせず言えるので便利と言えば非常に便利な言い方な訳です。ですがやはり便利な分、非常にカジュアルな言い方になってしまいまう。個人的な経験から言うと、言う人はよく使うし、言わない人は全然使わない という感じでしょうか。ちなみに私はきちんと Have a good day とか Have a good night とか分けて使う方なので、Have a good one はあまり使いません。どちらかというと女性よりも男性の方が言う確立が高い気がします。どちらにしても便利な言い方ではありますね。
Eiko